9月FOMCは0.25%利下げで想定内の結果。


買い気ムンムンのNY金市場は、0.5%のジャンボ利下げを期待していた投機家も多かったので、がっかり失望感。

 

でも、それは、欲張り過ぎじゃない?

 

ただし、全体的にFOMCのムードとしては、思ったほどトランプ色に染まっていなかったことは事実。

26年の利下げ回数を1回だけと見るFOMC参加者も多いことが判明したからだ。

 

やはり、関税由来のインフレ動向が、不透明なので、拙速な利下げが、インフレ再燃を招くシナリオが懸念されている。


いっぽうで、最近の雇用統計悪化が鮮明ゆえ、ここは利下げで米国経済を下支えすべし、との議論も根強い。

しかし、関税で米国内の物価が上がるとなると、FRBが金利を動かして、どうにかなる話ではない。

パウエルFRB議長も、つらい立場だ。


金市場は反落したが、これは、短期投機筋が利益確定売りに走った結果。

長期上昇トレンドの過程では「しゃっくり」みたいなもの。

金上昇の理由は、利下げ以外に、いくらでもあるからね。

当面は、中東地政学的リスクが、ジワリ効いている。


短期投機筋が退出してくれれば、長期保有者だけが残るので、市場構造は堅固になるよ。

 

なお、FOMC後の解説役で米CNBCに登場したジェフリー・ガンドラック氏。

約1,000億ドルを運用して、NY市場では「債券王」と呼ばれるカリスマ投資家だが、彼が、金4,000ドル予想(これは、今や珍しくない)に加えて、これまで資産の10%を金で運用すべし、と語ってきたが、その比率を25%に引き上げると明言。

MCの人が、思わず、25%!?と聞き直していたよ。