連休明け、いきなり日経平均45,000円突破。ほぼ同時刻に、金国内価格も最高値更新。

 

国内政治が混沌にも関わらず日経平均が、高値でも買われる現象については、市場内でも「バブルか否か」賛否両論。株式アナリストの予測を上回る上げっぷり。

 

基本的に、海外勢のCTAと呼ばれる超短期運用ヘッジファンドが牽引している相場ゆえ、日本の理屈は当てはまらない。マクロの視点では、コロナ救済を含め、巨額のマネーが米国内にばら撒かれ、それが、未だ回収されず、NY市場内を新たな運用先を求め徘徊している。多くのウオール街の人たちにとって、日本株は、これまで手付かずの未踏の領域だったので、ひとつ買ってみるか、という感じ。

 

敢えて、日本に特有のリスクを取ることにより、ポートフォリオ全体のリスク分散を試みている。決して、日本株に惚れ込んでいるわけではない。そもそも他国の株式も決して安心して買える状況ではない。

 

対して、金は、積極的に新たにポートフォリオに組み込むという動きが顕著だ。歴史的高値圏なれど新規参入者も多い。金とともに安全資産とされた米国債への信認が揺らいでいるので、消去法でも、まともに買える資産といえば金くらいのもの。

 

経済要因としては、今週のFOMCが注目点。

 

今回発表されるドットチャートに示される利下げ回数が年内3回か。更に、来年も2-3回という予測が広まっている。加えて、FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長が何を語るか。ジャクソンホールで利下げへの方向性を明示したが、更に踏み込む発言か、あるいは、利下げは慎重に、と述べるか。マーケットは行間を読むことになろう。

 

なお、中東とロシアの地政学的要因も、じわり効いている。

 

有事要因も利下げと共振すると、価格を押し上げる期間も長くなる。

 

最後に一言。このブログにも新規読者が増えているので、注意しておきたい。今のような状況は、極めて稀であり、金に関しては、コツコツ買い増す姿勢が重要。ベテラン読者は、聞き飽きたことではあろうが(笑)、ニューカマーには言っておかねばならぬ。

 

札幌の街を歩いていても、「ブログ読んでます」と語りかけられることが2回ほどあり、改めて、読者層の厚みを感じているところだ。

 

今日の写真は、札幌の空に浮かぶ9月の名月。

 

なお、9月に入っても、山里マガーリ@米沢に、本ブログ読者たちが、相次いで訪れているそうな。

 

金のスポット価格上昇を示すグラフ