NY金が3,700ドルという当面の目標値を達成後、ここ2日ほどは、利益確定売りが出始めて、さすがの金急騰も一服状態であった。
それが本日アジア時間帯に入り、KITCOグラフ(こちらはロコロンドン現物価格)の緑線で示されるように、国際金価格が反発中だ。
特に、大きな材料が出たわけではない。週末にトランプが何か書き込み、週明けに金上昇が再開されるリスクを嫌い、ポジション調整の買いが出たに過ぎない。そうでなくても、ここのところ、下がったところは、すかさず買い直される傾向が顕著だ。
今週末には、ベッセント米財務長官が、外遊先で、中国副首相と米中懸案事項について閣僚級の討議を行う予定だ。
更に、トランプが対インド口撃を強めている。ロシア産原油をインドが買っていることが気に入らないのだ。そこで、G7諸国にもインドに対して50-100%の報復関税を課して、足並みを揃えろと言い出している。
当然、日本にも対ロ圧力強化の名目で、インドへの関税措置を要求してくるであろう。しかし、インドに対して、そのような措置を課すことは、出来かねる。この件で、トランプが週末に想定外のことを言い出すリスクは否定できない。
このような市場環境下で、円建て金価格が、取引時間中に大きく変動することが常態化しているね。


