今日は、金・プラチナ・銀のKITCO1年価格グラフを並べた。
金が歴史的上昇を演じている間に、同じ貴金属セクターでは、プラチナも銀も「連れ高」となっている。
銀もプラチナも、「安全資産」ではない。
金はマネーの側面があるが、銀・プラチナは産業用貴金属だ。
教科書的にいえば、景気が良くなれば、銀・プラチナの需要は増え、価格は上昇。対して、景気減速が懸念されれば、安全資産として金が買われる。
しかし、今のマーケットに、昔の教科書は通用しない。
実態は、金が爆上げすれば、プラチナにも銀にも「割安感」が生じ、投機マネーが買い漁る。プラチナや銀を外貨準備として買う国はいない。それでも、投機的に買われる。
筆者は、ご存じの通り、プラチナ好き。
いっぽう、シルバーのファンも多い。
ここは、たなぼた的な、プラチナ・銀の上昇を、あれこれいわず、素直に歓迎しよう。
但し、プラチナや銀を買い上げる投機マネーは逃げ足も速いから気をつけよう。
報道ベースでは、銀やプラチナのPR機関が発表する需給統計を使い、値動きが説明されるが、まぁ、プロパガンダ程度に見ておくべきだ。
ファンは価格が上がれば、それで良いのだ。あれこれ、詮索はしまい。
ワールド・ゴールド・カウンシルという金のPR機関での勤務体験がある筆者だからこそ言えることだけどね(笑)


