本稿執筆時点(9月1日13時)、スポットの金価格は3,500ドル接近、NY金(12月もの)は3,500ドル突破して、3,540ドル。
国内の金小売価格も時ならぬ最高値更新。
さて、今回こそ、三度目の正直で、3,500ドル本格突破あるか。
金急騰劇の背景は、やはり、トランプの執拗なFRB乗っ取り工作。もはや、FRB理事の過半数は、トランプ派になりそうな雲行き。利下げも、例えば、9月は0.5%幅になるとの観測さえ流れる。金融政策の波乱と、強引な利下げは、どちらも金には追い風。
但し、異論もあることは、前回の本欄で詳述したところだ。
時あたかも、NY市場は9月1日月曜日の「レイバー・デー」休日で、3連休。毎年、レイバー・デー・ウイークエンド明けから、本格的秋相場入り。それゆえ、この連休前に、かなりのポジション調整が集中。NY金市場では、特に先物市場の売り方が手仕舞いの買いを入れたことが、価格上昇に拍車をかけた。連休中のトランプのSNS書き込み次第で、相場が大きく動く可能性があるからね。
先週の時点では、金融政策不安にもかかわらず、金を含め、NYの各市場が大きく動かないことが、ウオール街の話題となり、ウオール・ストリート・ジャーナル紙も、謎の現象として、記事を流していることにも言及した。
さて、今週こそ、NY各市場の本格反応が見られるのか。
話題のFRBクック理事が、住宅ローン疑惑で、トランプに辞任を迫られ、クック氏側は、徹底抗戦の姿勢だ。この問題は、どうやら最高裁まで持ち込まれる様相。その最高裁は、トランプ色が滲む。
司法まで大統領が制するとなると、中国並みの独裁国家といわれても仕方あるまい。今後の展開が注目される。マーケットも司法の判断となると、成り行きを見守るしかない。
更に、今週は雇用統計も控え、この結果が、9月FOMCの利下げ判断にも影響を及ぼすは必至だ。
前月のような、2か月遡っての大幅下方修正の如きサプライズがあるのか。トランプは、雇用統計担当の官僚をクビにするという、これまた、なりふり構わぬ行動に出たことも依然、話題になった。利下げ観測に逆らうエコノミストはクビにしろと大手銀行トップに迫ることも、穏やかならぬ。
金価格の3,500ドル突破が、ホンモノか否かは、今週中に、明らかになる可能性が強い。
筆者は、依然、慎重に、冷ややかに見ている。
まぁ、果報は寝て待てとやら(笑) それほど性急にならぬとも良かろう。
札幌の気候は、例年より温度が3度は高いが、それでも25度程度。朝方は冷え込む(これは筆者の肌感覚だが)。北大の植物園に行くと、温暖化で、開花時期を間違えた花々が咲いている。写真はオオヤマレンゲ。初夏に咲く花だけどね~9月に入って、出遅れ組が咲き始めた。時ならぬ国内金価格最高値更新も、温暖化の影響かな(笑)
それから、親戚の猫ちゃんを前回紹介したら、同じファミリーの別の猫ちゃんも、僕も紹介しろニャンと迫られた(笑)。


