最近、ステーブルコインが話題になっている。

仮想通貨だが、ビットコインとの最大の違いは、ドルなどの法定通貨の裏付けがあること。従って、ビットコインの如く、凧の糸が切れたような超乱高下は起こらない。その価値は、裏付けとなっている通貨の価値に連動する。

対して、ビットコインとの共通点は、中央銀行が発行した通貨ではないこと。そして、ブロックチェーンという確かな技術を利用していること。

従って、ステーブルコインの最大のメリットは、通貨の機能であるところの「価値の交換性」に優れていることだ。ステーブルコインの保有者の間では、瞬時に売買決済が出来る。しかも、銀行送金よりコストが遥かに安い。但し、このメリットは、多数のステーブルコインの所有者が存在することが条件となる。
現時点では、ステーブルコインの発行者も所有者も少ないので、本格的実用化には時間がかかろう。特に、ステーブルコイン発行者が信頼できる存在として認知されることが重要だ。その信用度が薄ければ、信用不安が生じてしまう。

従って、ステーブルコインは、投機的な売買に晒されるビットコインに比し、遥かに「まともな」仮想通貨であるが、その環境づくりには時間を要すであろう。

なお、金との関係だが、そもそも金は価値の交換手段というより価値の保存手段として保有されるので、基本的に異なる存在である。
共通点といえば、米ドル覇権への不安に根差す、ということであろう。
筆者も、ビットコインには関心が薄いが、ステーブルコインについては、今後の展開に興味を持ち、その動向を見守っている。


さて、東京の殺人的酷暑が、9月も続く予報。
8月下旬で、連日35度超えとは、想定外。
筆者の仕事場は、9月に入っても、引き続き、札幌サテライトオフィスに。
いつになったら、生活拠点を東京に戻せることやら。