2010年代から本欄では、8月になると、ジャクソンホール中央銀行フォーラムについて書いてきた。それほど重要なイベントなのに、今年もまた、「ジャクソンホール」とは何かについて書かれている。思うに、新規で投資を始める人たちが毎年増えているということなのだろうね。メディア側も人事異動で例えば社会面一筋の記者が突然マーケット関連に配属されれば、「ジャクソンホールってなんだ」ということになるのだろう。

まぁ、とにかく、今年も話題になっており、パウエルFRB議長の発言が注目される。既に、メディア各所で筆者も語っていることだが、「9月利下げ」が確実視されているなかで、敢えて、利下げへの言及がなければ、まず外為市場でドル高円安に、そしてNY金市場は下げに振れるであろう。
米国利下げ=ドル安だからね。
更に、今年は、トランプの利下げコールが一段と高まっているので、パウエルも、ここで利下げに動けば、「ついにFRBもホワイトハウスの政治的圧力に屈したか」と騒がれよう。そこで、意地でも、「利下げは決定事項ではない。まだ雇用統計とCPIが9月FOMCまで1回あるから、そのデータを見たうえで決めることになろう」とでも、かわすかもしれない。

要はジャクソンホールでパウエルが何を言っても、短期的影響はあるものの、まだまだ、紆余曲折あり、ということになろう。


さて、北海道の話題で全国版の話題にもなっていることが、熊被害。実際にヒグマの側に立ってみると(写真)、これは「怖い」の一言。
札幌でも郊外に出没している。
筆者は、第二の故郷、福島県の沼尻温泉に頻繁にゴルフで宿泊していたころ、毎日のように、旅館のゴミ捨て場が夜な夜な熊に荒らされていた。従業員が夜中にゴソゴソと物音聞いた、という類の体験談が特に珍しくもなく、警戒の神経が麻痺していた。夜に散歩など論外ではあったが。ゴルフ場に熊出没もときおりあった。
それでも人を襲うことはなかったのは、奇跡であったのか。否、やはり天候異変で、餌を求め、人間を襲うようになったのであろう。
熊の標本を見つつ、納得。

金のスポット価格上昇を示すグラフ