今日は、金相場ではなく、金の文化的側面について。


本日7日の日経朝刊「Inside Out」。10段の大振り記事で、金高騰が、金箔や織物、蒔絵など日本の伝統工芸の現場に、深刻な問題となっている、と報じている。


例えば、石川県加賀市の山中温泉。山中漆器連合共同組合の大尾専務理事の話。受注時点の金価格で見積もりを出しても、作成期間中に金がどれだけ高騰するかが読めない。受注するのが困難な状況だという。


実は、筆者は、記事中にも紹介されているが、10年ほど前、同組合に招かれ、勉強会に参加したことがある。それゆえ、現場の状況がよく理解できる。伝統を残すには、新たな需要の開発が不可欠だという。


海外の注目度も高い。蒔絵は外国人に人気がある。金を使った繊細で精密な表現を求める声は大きい、という。日本人の金の使い方は「まるで魔法だ」とのNYの美術商のコメントが紹介されている。


それで思い出したことが、ジム・ロジャーズ氏。彼は、来日の度に、日本製の仏像など金製品を買い求めていた。クオリティーが抜群だという。シンガポールの彼の豪邸には、数多くの日本製金製品が展示あるいは実際に使用されていた。金の洒落たグラスで、好物のコーラを飲むジムの姿が印象的だった(笑)「全て娘たちのための資産だよ」と語っていた。


さて、今日の写真は、北海道庁の敷地内の池で、小鴨たち。全く、人を恐れることなく、私の足元で、なにやら、餌と思しき苔を突っついていたよ。可愛いね~
 

小鴨の写真
小鴨②