
金相場は下げたがっているかのような印象。米国参戦のときは、殆ど動かず。今朝の「停戦」報道には、素直に「売り」で反応している。利益確定売りを急ぐ市場のセンチメントが滲む。トランプの朝令暮改で上がったり下がったりの繰り返しゆえ、いただけるものは、早めにいただいておく、というトレーダー心理。
中期的には、3,500ドル瞬間タッチまでのスピードが速すぎた。逃げ足の速いマネーの参入が目立った。その修正局面という位置づけ。仮に、3回目の3,500ドル挑戦の局面を迎え、また、跳ね返されると、3番天井という、強い上値抵抗線が形成され、反落もきつくなる。NY筋には、そのような読みもある。
とはいえ、当面3,300ドルの下値は固いと見る。
年後半まで見通すと、一回は2,800ドル程度の暴落局面に見舞われることもあろう。
記録的上昇が起こったあとに、記録的な下落、とは、相場でよくあることだ。山高ければ、谷深し。素直に上がり続ける相場など無い。
荒い相場展開を経て、2026年には、4,000ドルに挑戦して、跳ね返される局面もあろう。
中央銀行の金退蔵で、価格レンジの下値は、年々、切り上がってゆく。
来年以降の4,000ドル挑戦は、米国債デフォルト懸念が決め手になろう。中間選挙を控え、トランプの看板政策「大型減税の恒久化」は、財政規律を無視した、ポピュリズム系、悪魔の誘惑だ。
さて、今日の写真は、近くの植物園に咲くオオヤマレンゲ。それから、大通り公園のバラ展。相場モニターを見疲れた眼を癒してくれる。

