
スポットの国際金価格が3,240ドル近傍まで下がってきた。
WGC金需給(1-3月)発表直後にも急落。市場が知りたいのは、4月以降、3,000ドル台での需給だ。
更に、米GDPマイナス成長という金にとっては買い材料が出たにもかかわらず、金は続落。
もはや、潮目が変わったとしかいいようがない。
今日もアジア時間帯で急落。上海勢が見切り売りに走っている。彼らの売買に理由は要らない。上がると思えば買い、下がると思えば売る。シンプルな投機家集団だ。
それでは、どこまで下がるか。
1-3月で3,000ドルへの過程では、金の現物投資需要も、ついてきたことがWGC需給統計で確認されたので、下値は3,000ドルが目途。簡単に3,000ドルと書いたが、これ、とてつもない歴史的高値だよ。
なお、金下落の背景は、やはり、トランプ側の譲歩姿勢見え隠れ。NY株は、これを材料に買われる日もある。さすがに、このまま突っ走ってはヤバイことが誰の目にも明らかになったから。
株が下がれば、トランプは、「バイデン経済政策の名残」と言い訳する。しかし、今を堪えれば、明るい未来が待っているという論法は、アメリカ人一般的に、通じないもの。
ちなみに日本が国別通商交渉でトップバッターになったのも、日本勢はsubmissiveと思われているから。例えば、日本国内で強面の政治家が、ワシントンにゆくと、急変。ヘラヘラ愛想笑いを振りまく。日本人は外交が下手だね。まず英語が苦手。通訳を介しての会話では限界がある。せいぜいゴルフでも一緒にやる程度。
とにかく、トランプ2.0の4年間は保護主義の世界。
関税合戦に勝者はない。