金相場の爆上げと同時に、24年の為替円相場が年末に来て158円近辺まで円安が進行したことも驚き。
筋金入りの円安派を自任する筆者も、まさかの展開に意表を突かれた。
日銀がそう簡単に利上げできないことは分かっていたが、NY市場でFRBの利下げが続いても、ドル金利(10年)が年末4.6%という高水準にあることが、今年最大のサプライズ。
いかにインフレが粘着質であるかを痛感した。結局、日米金利差はたいして縮小せず円安が再燃したわけだ。
結果的に年末も、円建て金価格はしぶとく高水準を維持して越年となった。
ドル建て金価格は2,600ドル台で新年を迎えそう。
というわけで、今回が今年最後のブログ更新。
良いお年を!
筆者の近況は、海外の金投資家たちと直接接して議論するという仕事にはまってしまった。
金への意識も様々だ。
更に、筆者の金に関する知見という知的財産の価値を正当に評価してくれる。やる気もでる。
同時に、日経電子版の筆者コラムもすっかり定着して、こちらは、株、ドル、金利動向を論じている。
分母の総読者数が多いだけに、コラムへのアクセス規模は大きい。
「金を通して世界を読む」という筆者著書の題名に沿って、「金は世界を映す鏡」という視点で、世界経済を斬ることが主題である。
マイペースで無理せず、とはいえ、気張ってゆきまっせ。