来年の金価格見通しの上値は、2,900ドルと書いたが、気が変わったよ。やっぱり3,000ドルにする(笑)

まぁ、100ドル程度の差は大したことないが、やっぱり3,000ドルといえば印象度は強いよね。

足元では、デジタル・ゴールドと言われるビットコインの暴騰の影でひっそり感を強める金市場だが、仮想通貨買いはモメンタム・トレードの典型。
勢いで上がっている。
トランプ次期大統領のお墨付きはインパクトあるが、ボラティリティーが激しすぎる。NY市場でもビットコイン積極派と慎重派、真っ二つに割れる。


通貨としての機能を比較すれば、ネット環境さえあれば、いつでも、どこでも価値の交換手段として使えるビットコインに軍配があがる。
しかし、通貨の価値保存機能としてみれば、ツタンカーメンの時代から独自の価値が認められてきた金が優る。
数時間で数パーセントも価値が変動するビットコインを安全資産とは言い難い。


なお、どちらも共通しているのは、中央銀行発行の通貨ではないこと。
中央銀行を信じられない人は、ゴールドやデジタル・ゴールドに走るわけだ。やはり量的緩和政策導入は、「ドルや円は刷れるが、金現物は刷れない」ことを投資家に印象付けた。

これからも、金とビットコインは両立してゆくであろう。