きっちり想定どおり、NY金は、2,600ドル台の値固めをほぼ終え、2,700ドル攻防となっている。
まだ、2,600ドル台値固め完了とまでは言い切れないが、立派な上昇トレンドが形成されつつあるのはたしか。

キッカケは、中国含む、新たな公的金購入。
そして、シリア情勢=新たな中東地政学的リスク。まったく「火薬庫」といわれるだけあって、紛争のネタには事欠かないね。

但し、昨日本欄で詳述したように、FRBの利下げペース鈍化が必至な情勢。
これは、既に来年4回以上利下げを織り込んだNY金にとって、梯子外された感あり。
今後、要経過観察の下げ要因だ。


恒例の来年の予想レンジを語る季節になった。
筆者の予測は、2,300-2,900ドル。
3,000ドルまで届かないのは、米利下げ鈍化が理由。
とはいえ、基本的には歴史的高値圏が続く。
強気スタンス維持。
但し、日銀利上げが見込まれ、円高局面も想定されるので、円建て金価格は、今年ほど派手に独歩高になることはない。