米国が感謝祭休暇モードで七面鳥を食している間を狙ったかのような、ドル売り円買いの仕掛け。
日銀利上げと12月FOMC利下げを見込んでの動きだが、これにNY勢が、どのように反応するか、見もの。
トランプ氏は、ドル安志向ゆえ、歓迎であろう。トランプ・ウエダ合作円高ドル安ともいえる。
同床異夢ではあるが。
とはいえ、高関税政策は米国内インフレ再燃を覚悟のうえだ。
パウエルFRB議長も、2025年は、利下げどころか利上げ再開を強いられる可能性さえチラつく。
ドル高圧力も依然強い。
円高説、円安説、
入り乱れるなかで、筆者は筋金入り円安論者だが、いずれ(1月20日の大統領就任以降は)、トランプは自国安政策(=円高)を露わにすると見ている。関税も、為替介入も、トランプにとっては、取引の材料。
通商通貨戦争の武器扱いだが、なにも実際に使うことはなく、あくまで、その抑止力を使って交渉に臨むことが十分にありうる。
具体的には、円安局面で160円。円高局面で140円。
予見不可能なトランプだけに、為替も大きく振れよう。
まぁ、140円でも、黒田総裁時代を思えば、かなりの円安だけどね~あの頃は「クロダ・ライン」として、125円が「許容できる円安の限界」として市場で意識されたものだ。