下げても2,620ドル程度が底値と見ていたが、甘かったね。
昨晩発表のCPIはほぼ事前予測の範囲内であったが、前月比で相変わらず物価上昇が続いており、トランプのバラマキ財政も意識され、「しつこいインフレ→利下げの回数は減る」との認識が広まった。
そこで、外為市場では、ドル高。ドルインデックスが106の大台を突破。
ドル円も155円台。
NY金は売り、という展開になった。
ビットコイン90,000ドル突破も効いている。マネーの一部が、金からビットコインに流入中だ。
とはいえ、これは、短期投機的な動き。
金価格の現水準が底値との認識は変わらない。
2,500ドル台まで下がると、中国・インド・中東の文化的金選好度の高い国々では、金の実需が間違いなく増える。
とにかく、2,500ドルから2,800ドルまでの上げの速度は、明らかにスピード違反だったよね。
市場の多数が同じ方向を向くと、相場は逆方向に動く、という典型的な事例である。