NY金は2,600ドル近辺まで急落した。
米国ベテランズ・デイ休日で商い薄い日が狙われた。
筆者も、ここまで弱気ではなかったな。

基本的にはドルインデックスが105を突破した「ドル高」が要因とされるが、筆者は、ビットコインの暴騰が、影響していると思う。
デジタルゴールドともいわれるビットコインを、トランプは規制緩和する予定ゆえ、いわゆる「トランプトレード」に乗っている。
トランプ大統領のお墨付きがあれば、機関投資家や年金も参入しやすくなる。その結果、米国でも多くの若手の投資家が金からビットコインに乗り換えている。ビットコインは数時間で1-2割価格が変動するほどボラティリティーが高いので、警戒する人も多い。
とはいえ、ファンも多い。

金暴落の内部的要因としては、2,700ドル以上で金を買った人たちが、慌てて見切り売りに走った。
短期投機筋の動きだ。
まだ、かなりの高値掴みがNY金市場内で置いてけぼりにされている。
専門的に、いわゆる「しこった」状態だ。
相場の形は悪い。

筆者は、この2週間ほど、弱気っぽいことを書いてきたが、個人的には2,600ドル近辺で底打ちと見る。
但し、逃げ遅れた人が多い「しこった状態」なので、回復には時間がかかろう。
とはいえ、2,600ドルって、とんでもない歴史的高値圏だからね。
2,800ドルを見てしまって、皆が3,000ドルの夢を見たから、2,600ドルというと、えらく下がったという印象を受けるだけ。

長期的上昇トレンドは、微動だにしない。
心配無用。