米大統領選挙後はどちらが勝っても、材料で出尽くしで金は売られると、日経本紙でもコメントしてきたが、日本時間午後に、NYタイムズがトランプ勝利確率90%と報道するや、金は、ガツンと売られた。

とはいえ、まだ2700ドル前後の歴史的高値圏に留まる。短期投機筋の利益確定売りの範囲を超えない。


日本時間帯では、材料が大き過ぎて、消化できない。
長期上昇トレンドのなかの一つの局面程度の認識で済むと思う。
米新政権の今後は、これから経過観察。

なお今日から、11月FOMC開催。こちらのほうが、具体的材料となろう。0.25%利下げが見込まれ、市場も織り込んでいるが、パウエル議長が記者会見で何を語るか。
今後は、ホワイトハウスからの政治的圧力も強まろう。
既にトランプ氏は、二人の「子飼い」をFRBに送り込んでいる。
一人はボウマン理事。9月FOMCで、2005年以来の反対意見を述べ、注目された。
そして、毎度お騒がせのウォラー理事。大胆な発言で、今や、FOMC参加者のオピニオン・リーダーになりつつある。

あ、いま、トランプが実質的勝利演説を始めた。
歴史が変わる。
金は変わらず。


なお、明日、TBSで米大統領選についてコメント。時間帯は流動的で不明。リモート撮影は済ませた。