昨晩のNY金は40ドルほど急落。
それでも2700ドル台半ばの歴史的高値圏。

現状の金相場は、米利下げと中東地政学的リスクと公的部門の金購入など、上げ材料をたっぷり織り込んでいる。更に、来週に迫った米大統領選挙もトランプ勝利でバラマキ財政インフレを先取りして買われている。
ここまで前のめりに買われると、気味悪くなり、利益確定売りに走るプロも多い。

ふとみれば、ほぼ全員が強気で同じ方向を向いているのは、不健全な現象だ。
ドカ雪の表層雪崩が起きやすい。

いっぽう、金買いに出遅れて、安値を待っている投資家も多い。
ゆえに、下がっても、長期的上昇トレンドは変わらない。
金上昇トレンドが明確に下げに転じる条件は「世界が平和になり地政学的リスクがなくなる」且つ「中国人とインド人が突如、金を嫌いになる」こと。
個人的に世界平和を望むけど、米大統領とプーチンと習近平が本心で仲良く食事する風景をイメージできない。
まぁ、なんというか、金というのは、長く持って役立たないことが、人類にとっては望ましいのだよ。


さて、昨晩は米インフレ指標の0.1ポイントの上振れが40ドルの金急落を招いたが、本日は雇用統計。
来週は、米大統領選挙。その直後に11月FOMCと、まだまだ序の口である。