昨日本欄で、金高騰、バブルの匂いと書いたら、その晩のNY市場で金価格が久しぶりにドン!と下げた。

連日上げ続けた金価格に、NYの連中も、私と同様に「スピード違反」と懸念したのだね。
とはいえ、下げたといっても、2700ドル台前半という歴史的にはとんでもない高値圏に留まる。筆者の長期強気のスタンスは変わらないが、中期的には、調整売り局面があったほうが、健全な上昇トレンドになる。山高ければ、谷深し、というが、調整売りなしに上がり続けて、高い山になれば、あとの谷(売り局面)の下げが厳しくなるは必至だ。これは「不健全な上昇トレンド」。それゆえ、昨晩下がってくれたことで、筆者はホッとしている。もうすこし下がって、(2700ドル割れもあり)、健全な長期上昇の形になってほしい、という勝手な願い(笑)


ちなみに、金を取り巻く環境として、米10年金利4%超えが注目される。
金利を生まない金ゆえ、これは下げ材料なのに、ここまで上がってきた。
あえていうなら、4%超えが、ジワリ効いているということか。


それから、この時期に、円安が153円まで進行して、円建て金価格に上昇圧力がかかるという展開は、ご存じ筋金入りの円安論者の筆者にも驚きである。