中国人民銀行は、8月末時点で、外貨準備が3兆2,880億ドルと2015年12月以来の高水準に達したと発表。
以下は、外貨準備ランキング。
中国の外貨準備が増えたのは、FRB利下げが近く、ドル安傾向に転じた結果、外貨準備のなかの、ユーロ・円・金などの「他通貨」のドル表示価値が上がったことによる。
これは、中国にとって、困った現象。
ドル安―人民元高になると、中国製品の国際競争力が弱くなり、ただでさえ苦境の中国経済に、更に打撃となるは必至だ。
出来るだけ外貨準備増加は抑えたいところなので、とりあえず、外貨準備としての金購入は停止(中止?)した次第。
さて、そうなると、金高騰に中国の公的金購入中断が、冷や水を浴びせる結果になりかねない。
長期的には、状況が変われば、再開に動くと思うが、とりあえず今年年内は、中国の公的金購入は期待できず。
最近、2,500ドル台で、NY金が頭打ち傾向の理由の一つに挙げられよう。
それでも、筆者の2,700ドル予測は、変わらず。