昨日も述べたが、円キャリートレードの巻き戻しで巨額の損失をかかえたヘッジファンドが、追加証拠金支払いのため、保有ゴールドを売却するという事例が出始めた。
但し、特に、経済危機のような有事ではない。
過去の事例では、この種の換金売りが、短期的下落局面の最終段階で顕在化する。


振り返れば、植田日銀総裁が、追加利上げを示唆しただけで、日経平均が過去最大幅の暴落を演じ、金も、その余波を受けたというわけだ。
円高に振れたので、円建て金価格は下落した。
本日は、日経平均も、さすがに反発しているが、日本人投資家はあっけにとられて傍観するのみ。
相変わらず、海外勢が短期売買で日経平均を「おもちゃ」にしている。
外国人投資家からみれば、東証改革とか何とか言っても、日本株市場は、所詮、中小新興国並み、と手厳しい。
新NISA初心者組は、「やっぱり株は怖い」と、傍観するのみ。
政府主導の「貯蓄から投資へ」運動も、庶民に根付くには、まだまだ時間がかかりそう。


さて、今週の札幌は涼しいのを通り越して、寒い時間帯もあるくらい。
そのなかで、筆者は一人、相場大波乱に熱くなっている次第。
明日7日のWBS(ワールドビジネスサテライト)にリモート出演予定。
ずばり「どうなる金価格」。
但し、オリンピック中継次第で、飛ばされるかも~。