一般的に、株が上がれば金が下がる「逆相関関係」があると説かれる。
それが、今年は、株も金も歴史的上昇を演じる展開となっている。
筆者も本欄で、日本株も金も強気のスタンスを維持してきた。
日本株は、外国人投資家の再評価買いが粛々と続き、金は中央銀行、中国などの安定的購入が見込まれるからだ。
このような市場環境では、リスク分散の視点で、株と金の両方に買いを入れることが、理に適っている。


但し、筆者は
「資産運用では、株が主役で金は脇役と心得よ。
そもそも投資とはカネに働いてもらって、配当なり利息なり稼いでもらうことが本筋。
金は保有しても何も生まないが、独自の希少価値により、株価の変動リスクを分散させるヘッジ機能がある。
ヘッジもせず、ひたすら株投資に走るのでは、投資ではなく株投機になってしまう。金買いだけに走っても投機だ。」
と説いてきた。
そこで必ず出る素朴な疑問が、金は資産の何割持てばよいのか。
筆者が外為・金トレーダーとして働いたスイス銀行では、10%が基準と推奨された。
但し、ここが重要だが、投資家の範疇により、10%を超えることも推奨される。
相続に関心がある富裕層、あるいは、普通の個人投資家でも、所謂「おひとりさま」を生涯貫く可能性が強い場合は、長期資産価値維持が重要となるので、20%或いは、極端な場合は30%も容認される。
金価格が長期に亘り下落するシナリオがあるとすれば、中国人やインド人が金を嫌いになるとか、世界の地政学的リスクが解消されるとか、トランプ再選で米国が劇的に平和で安定した大国になるとか、極めて非現実的な話になる。


なお、足元では、今晩、雇用統計発表。毎月のように雇用統計とCPIに市場が振り回されるが、中期的に、3か月平均の経済統計数値を見ることが重要だ。
これまでのところ、所謂「米経済軟着陸」が確実視できるような具体的方向性は確認できず、今年9月になっても、確認できないであろう。
しつこいようだが、一喜一憂は避けねばならない。
本日は、バイデンのABC生出演のほうが気になる。


さて、今日の写真は感動的。

 

小樽半島に日が沈む

サッポロ・サテライトオフィスから見て、小樽半島に日が沈む。
時刻は午後7時。朝4時には、明るくなる時期ゆえ、昼間が長い。
朝からゴルフ18ホールやって、9時から仕事という「離れ業」も十分可能。
そして、美味しいもの関連では、濃いゴマソースがトッピングのゴマソフトアイス。
スイーツでは、今、私の突出「推し」だね~。

 
植物園近くなのだけど、筆者が座っているベンチが、なんと交差点の真ん中にある。
つまり、二つの通りが、ここではブロックされて車は通過できない。
不思議なスポットだ。

 

ゴマソフトアイスと豊島氏