年初には考えられなかった展開だ。5月GWに推定8兆円規模の為替介入が実施され、その結果は現時点で155円。
介入なければ165円まで超円安が進行したかもしれない。
振り返れば、2024年為替予測は、年末までに7回の利下げを織り込み、日米金利差は縮小して、いずれ130~140円台の「円高」に振れるはずであった。
日経マネーでの筆者の予測も 145円~155円。凄い円安説ですね、と言われたものだ。
「24年に利下げはないかもしれない」と語ったことが見出しになり、周囲の反応は「まさか」であった。
それが、今や、155円が中心値になろうとは。
ちなみに、対談相手の尾河眞樹ちゃんは、為替の世界の代表者らしく、130円台から150円台と、当時としては模範解答の予測であった。こんなことになっているのは、全ては米国のインフレが想定を超え、しつこく、FRBがうっかり利下げできないことに尽きる。
まぁ、2024年もまだ5月初旬。年末までに、どんなことになるやら。