デービッド・アインホーンといえば、グリーンライト・キャピタルという著名ファンドの創始者で、彼の発言には多くの米国人投資家が耳を傾ける、カリスマ的影響力の持ち主だ。
彼は、金投資をこれまでも推奨。
実際に彼のファンドは金を保有している。
昨日は、米経済テレビに生出演。
NY金が史上最高値をつけた直後ゆえ、MCも話題を金に振った。
彼の答えは「金買いはお勧めだ。特に私は、米財政赤字膨張を懸念しており、米ドル価値の希薄化に対するヘッジとして金は優れている」。
2,300ドルでも金買いを推奨したのだ。
この発言がテロップでも流れ、昨日のウォール街で話題にもなった。
カリスマといえば、昨日の日中に、筆者はジム・ロジャーズと電話やメールで意見交換した。
彼とは金特番で何回も対談しており、今でもジム、ジェフとファーストネームで呼び合う友人付き合いを続けている。
昨日の話題は、最近の発言「私が日本株を売ったのは間違いであった」についてであったが(昨日の日経電子版筆者コラムに書いた)、金好きのジムゆえ、当然、金も話題になった。
大量の金や金製品(なんと日本で買い求めた金の仏具まで)を保有しているので、これだけ金価格が暴騰すれば、益々、資産が増えたね、と筆者がつっついたが、まぁまぁ、と乗ってこない(笑)
2,500ドルは行くよね、と更につっついたら、「私は価格予測が苦手だ。専門家のジェフ・トシマさんのご意見を拝聴したいね」といつもの逃げ口上(笑)。結局「私は金を売る気はないよ」と、これも、いつもの締めで金の会話は終わった。
まぁ、彼ほどの超富豪になれば、2,300ドルになったところで、それほどの感慨もないのだろうね。
ちなみに、日本の将来には少子化などを理由に悲観的で、彼は、日本の若者が今の段階から将来の危機への備えとして金を買うことには、従来から、賛成している。
添付の写真は、ジムがアラバマの田舎からウォール街に「上京」して、最初に働いた会社があったというビルにてのツーショット。
もう一つの写真は、彼が、これもレジェンドのジョージ・ソロスと世界初のヘッジファンドを始めたときのオフィスがあったという、マンハッタン・イーストにて。
女性は日経CNBCキャスターの佐久間あすかさん。
デビッド・アインホーン発言の元記事を添付しておく。
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