昨晩は米PPI(生産者物価指数)が上振れして、NY金は下がってしかるべきところ、粘り腰強く、2,170ドル前後で推移している。
ドル円も148円台後半まで円安に戻した。
「円相場の流れが、日銀マイナス金利解除で、円高の流れに変わる」との報道をあざ笑うかのように、円安に振れている。
そもそも海外勢は日銀をスルーしている。
日本人だけが、日銀の政策転換と大騒ぎだ。
海外勢は、日銀が緩和姿勢から転換するといっても、本格的利上げは出来ないと見切っている。
やはり、日本市場には「日銀様には逆らえない」との「作法」みたいなものがあるね。
NY市場では、あからさまに「FRBを疑え」と語られる。
なお、「日銀は金価格を通信簿として見ている」と日銀高官が語ったことがある。
国民が日銀を信用していれば、円の代替通貨として金を買うことはないはずだ。
金が買われるということは、国民が日銀を信用していないからだ、との意味合いである。
本音だと思った。