注目の2月米消費者物価指数は、コアで年率3.8%。
事前予測の3.7%を0.1%上回った。インフレ再燃の兆し、利下げは遠のく、との連想で、金市場の反応は下げ。
筆者も、やっと調整が入ってくれたか、という気持ち。それでも2,160ドル台という、歴史的高値圏にとどまる。
ドカーンというような表層雪崩的な調整には至らず。中途半端な下げだ。
CPI後、為替は147円に戻した。
日銀高官発言に振り回されているが、その日銀に何が出来るというの?
マイナス金利解除しても、FRBのような利上げなど絶対に出来ないと断言できる。
日本の市場関係者の過剰とも思える日銀恐怖症。
メディアでは日銀記者クラブに配属されることがエリートコースとされる。それが実態だ。


さて今後の見通しだが、まだ米PPI(生産者物価指数)発表が残る。
そして3月FOMCも。
そこまで考えて、昨日は市場の動きも慎重であった、ともいえよう。
基調は上げだが、調整はこれで終わったわけではない。


ちなみに、本ブログに遅れること1週間。
フィナンシャル・タイムズとウォール・ストリート・ジャーナル紙が、「謎の金高」との記事を流した。
今頃になって遅いよ!! 
その記事でコメントが引用されている面々の名前を見ても、金市場では見慣れぬ顔ばかり。
やはり欧米市場で、いまや、ゴールドアナリストはいなくなったのだね。
原油のアナリストが金も兼務するとか、外為ディーラーや債券ディーラーが人事異動或いは転職で、金担当になるとか。
筆者から見れば、素人さんたちばかり。
外電観測報道にはご用心。