3月1日の金国際価格は、現物で2,080ドル台まで急騰した。
理由は二つ。


まず、同日発表されたISM製造業景況感指数が47.8と、好不況の分かれ目である50を16か月も連続で下回った。
ドル金利は急低下。
利下げ早期実施論も、再び浮上した。


次に、NYの地銀「ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)」の株価が26%も暴落したこと。
かねてから不安視されてきた商業用不動産関連融資が、再度吟味されている。
昨年破綻した米地銀に比し、規模が小さいが、氷山の一角では、との疑惑が払しょくされない。
預金者の取り付け騒動の兆しも感じられない。
とはいえ、じわり、真綿で締める如き圧力が感じられる。


円相場は150円前後で、円建て金価格が、史上最高値を記録した次第。
なお、筆者は、レンジの上値を2,150ドルに置いている。下値は1,950ドル。
これがコアレンジ。
瞬間タッチでは年後半に2,300ドルはあるかな。
円相場レンジは、年初予測と変わらず、145~155円。