今日の投資の世界の圧倒的話題は、日経平均、4万円台に乗せるか。
大引けまで見守ったが、結局、90円届かず。
旬の日本株が、ここまでくると、バリュエーションに照らしてもいっぱいいっぱいという意味でstrechedという単語がNY市場では頻繁に聞かれる。
ポートフォリオ運用のまともなファンドは様子見に徹するスタンスが目立つ。


対して、目がギラギラで、日本株市場は草刈り場と言って憚らないのがCTA(コモディティ・トレーディング・アドバイザー)などの超短期筋だ。
日本人投資家の多くが、高所恐怖症でなので、自分たちで相場を動かせる地合いだからだ。
総じて百戦錬磨のプロたちの空中戦と化してきた。
米国株高SP500が5000の大台を超え、ナスダックが最高値を更新したことの陶酔感という市場センチメントが日本市場にも伝染した感が強い。
半導体株と聞けば、短期投資家のアニマルスピリッツが刺激される局面でもある。
新NISAの初心者は、戸惑うばかりであろう。


このような異常な相場では、フラッシュクラッシュ(相場がエアポケットに入った如く急降下すること)も起きやすい。
日本株がいよいよ外海の荒波に揉まれることで、これまで日本市場では見られなかった現象を覚悟せねばなるまい。
外国人投資家の日本株参入が、これまでにない規模で進行すると、思わぬ招かれざる客も参入してくる。
日本人投資家不在の日本株相場になる可能性を憂う。


そして、日本株が、糸の切れた凧状態ゆえ、ヘッジ役としての金が益々欠かせない。