金価格が2,000ドルを割り込んだ理由として、ひとつ気になることは、2月に入って、米経済統計の好転が相次いでいることだ。
雇用統計の新規就業者数が30万人を超えた。
ISM製造業景況感指数も非製造業も、良い数字が並ぶ。
そして10~12月GDPが年率3%超え。
CPIも上振れした。


こうなると、早期利下げ論は後退する。
逆に、利上げ論すら噴出しかねない。
すでに、ドル金利は上昇傾向が顕著だ。
その結果、ドル高に振れ、円は150円となった。
そして金には逆風となり2000ドルを割り込んだ。
パウエル議長としては、「だから言ったじゃない。利下げは慎重に忍耐強く進める、と」
但し、後連れして利下げ開始が6月になっても、とにかく、24年は利下げの年だ。
それゆえ、利下げを理由に上がってきた金価格のトレンドは基本的に変わらない。