これまでも2,000ドルの壁に跳ね返されてきたが、今回は、2,000ドル台の攻防を経た上で、大きく上放れたので、国際金価格のレンジは切り上がった。
しかも、理由が、米金融政策の引き締めから緩和への転換という、5年に一度クラスのメジャーなマーケットイベントなので、単なる投機だけではない。
もちろん、予期せぬパウエル、ハト派発言に空売り筋の慌てた買戻しも推進力となっているが、24年は、中長期運用のファンドのマネーも確実に入ってくるであろう。
ちなみに、ファンドの金売買形態として、ETFと先物が残高が発表されるので、報じられるが、インターバンクのロコ・ロンドンの売買の取引形態が多い。
これは公表する義務もなく、顧客の個人情報管理の面からも、絶対に発表されない。


なお、24年は米大統領選の年なので、金融政策の転換と同時に、財政バラマキなどの財政政策由来の理由が金価格を押し上げることになろう。
特に、「もしトラ」リスク。もしも、トランプが有利ということになれば、これまでの経済政策のちゃぶ台返しがあり得る。
金価格形成に関して、新たな要因が加わるということだ。
最新の報道では、共和党候補者として、トランプが引き続きダントツの支持を得ているとのことだ。
まぁねぇ、話しっぷりとか声量とかは、トランプのほうが印象度は強いけどねぇ…。困ったものだ。


なお、円相場が円高に振れているので、円建て金価格の独歩高という現象は、一服しそうだ。
しかし、中期的に見て、日銀が今後利上げといっても、0.1%とか、なんとも、みみっちい話だ。
0.75%刻みの利上げを実行してきたFRBとの対比が鮮明だ。
メディアは円高!と書きたてるが、140円、否、130円台でも中長期的には円安であろう。
黒田総裁の時代には125円が黒田ラインとされ、125円を超える円安は介入で阻止されると言われたものだ。
足元では、自民党の政治献金スキャンダルが勃発しているが、改めて、記者に「あんた、頭悪いんじゃないの」とか開き直る態度を見せつけられると、こんな政治レベルの国の経済政策が本当に不安になる。
最終的には為替相場は、その国の稼ぐ力により決まるもの。
だから、筆者は、財産の半分は、金を含むドル建て資産で相変わらず保有していると公言して憚らないのだ。


暗い話が多いなかで、今朝の大谷クンの記者会見は、清々しかったね。
まぁ、米国では、人気スポーツといえば、まずはアメフト、そしてバスケットボール(プロと大学)、その次に野球だけど、今回のドジャーズとの契約は、経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルまで大きく扱うほどで、話題を呼んだ。
ちなみに、ドジャーズとの無利子10年後払い契約について、X(旧Twitter)@jefftoshimaで呟いたら、30万を超すアクセスがあって、さすが大谷パワーと感じた。
普段から私のアカウントはそっけなく、フォローしている人はゼロ、フォロワーは4万8千人程度。
#(ハッシュタグ)で拡散などを私は面倒なのでやらないのだが、異次元の反応であった。
来年は、LAに仕事作って(笑)、野球見に行くぞ~!
LAと金の関係は殆ど無いのが辛いところだが。
LAのリトル・トウキョウでゴールドセミナーもあり得ないな(笑)