熱烈な大谷ファンとして、ドジャーズとの超大型契約には、興奮したが、マネー専門家としては、余計なお世話ながら、契約のリスクに懸念している。
まず、10年後の後払いが無利子であること。
過去最大といわれる契約金も、現在価値は600億円台になる。
時あたかも12月FOMC開催中ゆえ、今後10年に起きるかもしれない想定外のインフレに対するヘッジは大丈夫なのか、考えてしまう。
現在価値で1,000億円分のゴールドを10年後に受け取るという形にすべきだったのでは。
そうすれば、おそらく、10年後には、軽く2,000億円を超える価値になっているであろう。
更に、大谷クンは米国政治リスクにも晒される。
今後10年の間に民主党政権ならば、例えばバイデン大統領は、連邦所得税上限の37%から39.6%への増税を考慮している。
但し、節税メリットもあるようだ。
連邦税規定で、10年均等払いなら州税が免除される可能性があるという。
なお、試合ごとに所得収入が割り振られるので、例えばカリフォルニア州での試合なら14.4%だが、テキサスやフロリダの試合だと0%になる。
まぁ、こういう、おカネの専門家の発想は、大谷クンのワールドシリーズで活躍したいという熱い願いを思えば、なんというか、計算ばかりで熱いものがないよね~(笑)
さて、昨日のCPIはサプライズなし。
そして、今晩、いよいよFOMC声明文発表とパウエル記者会見。
最大の注目点は、FOMC参加者19名の今後の金利予測分布(いわゆるドットチャート)。
パウエル議長の発言は、今、永田町ではやっている「しかるべきタイミングで適切に対応する」ということになりそう(笑)