ドル建て現物金価格は、1,930ドル台まで下落。
デイリー・サンフランシスコ地区連銀総裁が、追加利上げ容認の姿勢を見せた。
同氏は、ハト派の主導格で、来年24年にFOMC投票権を持つので要注意だ。
既に、パウエル議長は、11月FOMC時のハト派的発言から、先週は、タカ派的発言に切り換えていた。
「インフレは減速しているが、これが、たしかなトレンドが自信が持てない(not confident)」との発言が注目されている。
いっぽう、ムーディーズが米国債格下げはしなかったが、改めて警鐘を鳴らした。
また米議会では、紛糾して、政府機関閉鎖の可能性が再浮上しているのだ。
まったくいい加減にしてほしいね。
ただ、金市場はスルーしている。
ドル建て金価格は、中期的に、値固め中。
更に、外為市場では、週明け、今年の最安値である151円74銭を下回り、昨年の安値151円94銭が意識されている。
やはりFRB高官発言が効いている。
先週のテレビ出演時に、筆者は155円を予測しているが、国際通貨投機筋は、日銀が介入しても、一巡後は、跳ね返されると見ている。
人為的介入で、145円程度まで押し戻すことはできても一時的。
世界のトレンドがドル買いなのに、ひとり、日銀がドル売り・円買い介入しても限界があろう。