国際金価格はFOMCで動かず。
今回のFOMCは、利上げ見送りが確実視されていたので、予想通りの結果。
パウエル議長は、必要なら追加利上げも辞さず、との、いつもながらの切り口上。
これも織り込み済み。
FRBが最も恐れるのは、利上げの手を緩めたあとで、インフレが再燃すること。
それゆえ、常に予防線を張っている。
金価格は、2,000ドルまで上げて、その後、一服感漂う。
それでも1,970ドルでも、歴史的高値圏。
今回の上げ相場は、じっくり、下値を切り上げてゆく展開だ。
日本は3連休に入るが、金曜日の雇用統計は極めて重要。
それから、FOMCの影響が、今晩のNY市場で顕在化することもある。
なにせ、FOMCでのパウエル記者会見が終わるのが、大引け30分前だから、まだ、材料を十分に消化していないこともあるのだ。
昨晩は、BSテレ東の日経プラス9に生出演。
7分ほど、円安と介入について語った。
私は、関西系の、台本なんてあっても本番ではアドリブ中心で台本通りには進まない番組で育ったので、東京のBSで、きっちり台本通りに進める番組は、妙に緊張する(笑)
台本で言い残したことはないか、チェックするので、どうしても下を向く傾向があることに気が付いた。
上品な作りの番組にも適応せねば。
関西流に、司会者をいじるなど、もってのほか(笑)
介入の話だが、神田事務次官が、「スタンバイ」と発言したことがニュースになっているが、そもそも、世界中の投資家がドル買いに動いているときに、日本の金融当局が、のこのこ参加して、ドル売り・円買いの介入することに無理がある。
いまや外為も金もAIの時代。
AIと日本当局のせめぎあいとなろう。145円程度は、瞬間的に円高にもってゆけると思うが、問題は、そのあと、どうなるか。
昨年の今頃の市場予測では、FRBは「利下げ」2回くらいはしているはずだった。
それゆえ、ドル安も視野に入るから、国際通貨投機筋も、深追いはしなかった。
ところが、今年は違う。
Higher and longer 政策金利は、高く、長く続けるのがFRBの方針ゆえ、来年の9月くらいまでは、現行の5%台のドル金利が継続されよう。
対して、日銀は大した手は打てないから、日米金利差は縮小しない。
それゆえ、為替介入が一巡すれば、これまで、円売りの波に乗りそこなった世界に投資家が、今度は自分たちの番とばかりに、円売り第二弾を仕掛けるだろう。
今年の円安は、昨年と異なり、長期化の様相だ。
155円までありうると番組では語った。