「ガザの110万人の一般市民に退去を勧告」
イスラエル首相のこと一言で、いよいよ地上侵攻か、との思惑が高まり、国際金価格はスポットで一気に1,930ドルまで急騰。

 

kitco

典型的な有事の金相場。噂(地上侵攻)で買って、仮に、ニュース(地上侵攻)になれば、利益確定の売りとなる手口。
こんなときに、まともに金を買うのは短期筋しかいない。
すべてはイスラエルの出方次第。
有事の金のドカ買いは悪魔の選択だよ。


結局、金市場へ持続的影響を与えるのは、やはり、FRBの金融政策と、米議会混乱で露わになった米財政不安だ。
来年の利下げへのピボット(転換)や、米国債格下げによる米ドルへの信認低下。
その結果、世界の中央銀行が、外貨準備のドルを減らし、公的金保有量を増加させている傾向は一過性とは言い難い。
連日、報道されるガザの衝撃的映像は悲劇的であり、イスラエル・パレスチナ問題に大きな禍根を残すことは間違いなかろう。
ただ、マーケットには、実質金利のような金融要因がジワリ、ボディーブローの如く効いてくるのだ。