5日連続で国際金価格は下げ続け、1,800ドル寸前だ。
投機的筋の買い方が見切り、投げてきている。
背景は、17年ぶりのドル金利高とドル高。
短期的には売り方有利な情勢だ。
しかし、ここからが、大事なことだが、長期的上昇トレンドが壊れたわけではない。
なぜか。
来年にはFRBが利下げに転じるからだ。
来年前半と来年後半と、タイミングは割れるが、大筋、米金融政策が、インフレ減速に反応して、引き締めから緩和に転じることは、FOMC参加者の多くも認めているところだ。
(中央銀行の年間1,000トン前後の金買いもまだ生きている材料だ。しかし、投機筋は、年間の勝負ではなく、週間、月間の勝負をしている。それゆえ、彼らは、中銀の買いを無視する。)
ただ、来年まで待てず、とりあえず今年中に、なんとか利益を出さねばならないファンドは、11月追加利上げも見込み、金を売りこんでいる。
売りが売りを呼ぶ展開だ。
短期と長期と、きっちり分けて、今の相場を見ることが重要なのだ。
私の来年の金予測の下限は依然1,900ドルで変わらない。