昨日のNY金は、1,860ドル台まで続落。
米国GDPと週間新規失業保険申請件数の経済指標があったが、やや良好な結果。
但し、ドル金利は若干下げた。
にもかかわらず、売りが続いたのは、weak long(短期相場トレンドを追って買い持ちしていた人たち)が、9月期末を控え、金買いポジションを見切ったから。
結果的に、金を長く持つファンドが残ったので、市場の体質としては、底堅くなった。
短期的には弱含みだが、期が変われば、経済指標の出方次第で、流れも変わるであろう。


そして円建て金価格は、国際金価格が下げ、さらに、外為市場で円高に振れたため、下げた。
やはり、そう、都合の良い話は続かない。


なお、世界的に、金価格が下げ始めると、現物金売りが増えるもの。
人間の欲で、できるだけ高く売りたい。
高値更新が続くと、もっと高く売れるという期待感で利益確定に売りを延ばす。
そこで、金が下げ始めると、一斉に金売りに走るものだ。
投資とは、自分の欲との戦いなり。