いよいよ、8月相場のメインイベントであるジャクソンホール(米国ワイオミング州)での中央銀行幹部サミットが始まった。
この会議のメインイベントは日本時間今晩(金曜夜)に予定されているパウエルFRB議長講演。
今週のNY市場は、事実上、このイベントしか頭になかった、と言っても過言ではない。
パウエル氏が何を語るか。ちょっとした一言が、株価、金利、為替、商品市場で大きな値動きを誘発する。
具体的には、この会議で、追加利上げのような短期の話は無いと思う。
中期的に、現在の政策金利水準をいつまで維持するのか。
年末か、来年前半か。更に、利下げへの転換はいつ頃か、も重要なポイントだが、これについても、まだまだ先の話で、具体的言及はないと思う。
それでも、市場は、講演原稿の行間を読み、先取りして動く。
このジャクソンホール会議が終わると、9月初旬のレイバー・デー(労働者の日)の連休明けから、いよいよ秋相場入り。
NY市場の参加者も夏季休暇から戻り、本格的な売買を再開することになる。
筆者は、8月相場を動かすのは、短期筋ゆえ、あまり、まともに見ることはない。
今週など、NY時間も、殆どゴルフ番組など見て過ごしていた。
なお、今回のジャクソンホール会議では、インフレ・ターゲットを3%程度に引き上げるべきか、という議論も注目だ。
物価目標は2%台で安定的に推移すべき、との考えが、これまでは主流であったが、世界経済の実態を見るに、3%程度で物価が安定的に推移するならば、それで良しとする現実的対応への支持が高まっているのだ。
2%まで無理やり引き締めて物価を下げると、深刻な不況、あるいは金融不安を招きかねないからだ。
但し、これまで2%をターゲットとして明示してきたので、いきなり3%に引き上げるのは、サッカーに例えれば、試合中にゴールポストの位置を変えるようなもの。
まずは、短期的にでも、2%まで下げてから、3%への引き上げを実行すべきだ。
約束を果たしてから、次のターゲットを決めるという手順が必要であろう。
市場の視点では、3%を容認するのであれば、もはや利上げなど不要ということになり、金利を生まない金には追い風になる。
なお、植田日銀総裁の存在も日本では注目されるが、NY市場ではスルーされている。
所詮、日銀が打つ手は、小ぶりで、市場に与える影響もFRBに比し、極めて限定的だからだ。


さて、全国ニュースでも報道されている通り、北海道全道に熱中症アラートが発動されるという異常事態になっている。
たしかに、蒸し暑く、北海道は、クーラー無しの家が多いので、熱帯夜はきついだろうね。
デパートやモールに涼みに来る人たちも目立つ。
筆者も、ぼちぼち、札幌サテライトオフィスから移動の段階かと、半ばあきらめ顔だ。
とはいえ、7月8月の大半を札幌で過ごした身ゆえ、果たして、東京で社会復帰できるか(笑)
きわめて疑問である。
なんのかんの言っても、北海道の暑さは、東京のような、まとわりつく暑さとは違う。
特に夜の空気が、熱帯夜とはいえ、東京に比し、サラサラ感がある。
あくまで相対的比較ではあるが。
というわけで、少々気が重いが、上京(帰京ではない)の準備中。
9月になったら帰札するかも。
東京の長期天気予報を見るに、9月も昼36度―夜26度が当分続きそうだからね。


今日の写真は、アグリスケープ(農園レストラン)。

 

アグリスケープ(農園レストラン)の野菜

吉田シェフと。

 

吉田シェフと豊島氏

採りたて野菜だけではなく、肉類メニューも豊富でユニーク。
写真のプレートは、左から、鹿のサラミ、自家製ソーセージ、そして、なんと、なんと、熊肉のテリーヌ。

 

鹿のサラミ、自家製ソーセージ、熊肉のテリーヌ

これこそ、北海道らしい珍味。
野性味溢れる組み合わせだったよ。