8月24日から26日にかけて、米国避暑地ジャクソンホールに主要国中央銀行首脳が集い、恒例のシンポジウムが開催される。
カジュアルな服装で率直に意見を交わす場なので例年、市場の関心は高い。
昨年は、パウエル議長が壇上で「利上げ強化方針」を8分間一方的にまくしたて、質疑応答も受けず、カクテルパーティーの場へ移動した。
NY市場が「パウエルショック」で大混乱した記憶が鮮明に残る。
今年は、パウエル議長が「利上げ継続方針」を語るのか。
植田日銀総裁が出席するとなれば、何を語るのか。
時あたかも、7月FOMC議事録で、インフレ警戒は緩めず、利上げ継続の可能性が議論されていたことが明らかになった。
米10年債利回りは「壁」と言われた4%の大台を突破している。
とはいえ、FOMC内のタカ派・ハト派の対立傾向も顕在化している。
市場の関心は、追加利上げがあろうとも、利上げは最終局面に達したので、5.25%~5.50%のレンジまで切りあがった政策金利水準が、いつまで続くか、との議論に移っている。
年内継続は想定内で、来年まで持ち越す可能性が強まっている。
更に、その次のステップとして、利下げへの転換の時期が最も重要だ。
ゴールドマン・サックスが2024年4~6月期にピボット(利下げへの転換)予測を発表して話題になっている。
早くて、同1~3月期。
24年後半にずれこむとの見解も根強い。
労働市場でサービス業の賃金が下がりにくく最も頑固なインフレ要因であることをパウエル議長も認めているので、関連データ次第ということになろう。
FED WATCHを見ても、年内は「利上げ確率」が例えば11月FOMCで38%などと記されているが、年を越すと、「利下げ確率」にシフトして、1月の「利下げ確率」は21%、3月は44%などと記されている。(FED WATCHの数字は毎日、日中でも変動する)。
5月FOMCの段階では、0.25%幅の利下げ1回の確率が37%。2回の確率が26%。3回の確率は7%、となっている。
かくして、利下げへのピボットを先取りして動く市場と、データ次第で会合ごとに決めるというFRBのスタンスの対比が鮮明だ。


なお、ジャクソンホールでの植田発言に関しては、相対的に関心は薄い。
政策修正といっても、YCCをtweak(微調整)する程度とNY市場では決めつけられているからだ。
FRB側が、5.25%~5.50%の現行政策金利水準をホールド(維持)する限り、円売り攻勢は変わらない。
為替介入があっても、モグラ叩きになる可能性がある。
為替介入という強硬策に依存するということは、日銀の政策修正余地の限界を自ら認める結果になりかねないからだ。
為替介入は「傷口に絆創膏を貼って、とりあえず止血するようなもの」というわけだ。
その意味では、昨年と金融政策環境が、大きく変化していることが重要だ。
FRBは動き、日銀は動かず、あるいは動けず。
そこまで読んで、国際通貨投機筋は、円売りの波状攻撃をかけている。
なお、2024年中に、FRBのピボットが確実視される段階で、国際通貨投機筋も、円売りから円買い攻勢へ一転「ピボット」するであろう。


さて、北海道の採りたて超新鮮野菜にはまり、厚真の農家に通っているよ。
現地で自ら採って、その場の畑で食する醍醐味。
トウモロコシも生でがぶりつく。甘い!!

 

トウモロコシ
トウモロコシ2

ジャンボキュウリもシャキシャキの歯ごたえ感が違う。

 

ジャンボキュウリ

トマトは味がとにかく濃い。

 

トマト

トマトは味がとにかく濃い。

 

トマト2

一軒の農家の畑が、野球場ほどの面積があるが、農耕機材を使い、お父さんがやっている。
家庭的昼食でも、野菜がメインで、肉は付け合わせ。
厚真近郊には、競走馬の生産、育成、調教で有名なノーザンファームもあり、全国から馬主団が訪問に来るとか。
昨日は札幌記念があり、筆者も札幌サテライトオフィスの33階から札幌競馬場を見物していた。
なお、厚真は新千歳空港から30分ほどなので、冬季に滑走路の除雪作業30年の超ベテランに、ホワイトアウトの世界で、ジャンボ級の大型除雪機に乗り込み、適格に滑走路を探し当て、航空機材などに接触せず、早朝一便に間に合わせる「神業」の極意に聞き入ってしまった。
そういえば、週末に、らいでんスイカと、サザエのたい焼き持って歩いていたら、20年間ブログ読んでいるというファンに呼び止められ、びっくりした。
しげしげ、私の姿を見つめて「ブログに書いてあるとおりの生活ですね」(笑)