近年、外貨準備として金が買われてきた。
その年間総量が1,000トンを超え、国際金価格の下支え要因として無視できない要因となっている。
今年も、公的分野の金購入は続くと見られてきた。
しかし、今年は昨年より公的金購入が減る可能性も浮上している。
中央銀行セクターのなかで、ベテランの中央銀行マンは、経済有事に備え、一定量の金を保有すべきと考える。
しかし、若手の中央銀行マンの間では、金に対する愛着が希薄で、外貨準備として米国債をより重要視する傾向も見られる。
ウォール街にトレーニーとして派遣されるケースもあり、中央銀行といえど、外貨準備をポートフォリオ運用すべし、と考えているのだ。
そうなると、金は金利を生まないが、米国債なら年率3%以上のリターンが得られる。
そもそも、米ドルは国際基軸通貨としての信認が低下しているが、米ドルに代わる国際基軸通貨は考えられない。
ベテランは、だから無国籍通貨としての金が重要と考えるのだが、若手は、ドライに世界の決済システムは米ドルなしで存続できない事実を重視する。

しかも、ロシアは同国中央銀行の金売買まで経済制裁の対象となり、せっかく2,000トンもの金準備を蓄えたのに、いざウクライナ有事に際して、国際金市場で売ることもできず、宝の持ち腐れになった。
まぁ、ロシア国民がルーブル不安で金を買いたがっているので、民間に放出することで役に立っているとはいえる。
しかし、このようなロシアの事例は、他国の中央銀行から見れば、外貨準備として金を持つリスクと映る。
そこで、自国の金準備を保管しているNY連銀、フォートノックス、イングランド銀行などから自国へレパトリする傾向がみられるとFTが民間企業の調査結果をもとに書いた。
たしかに、もっともな話だ。
但し、それなら外貨準備としての金の保有を減らすという発想もある。
筆者が実際にニューヨーク金市場の連中と話したときに出てきた発言で、なるほど、それも一理あると思った。
そもそも金への文化的選好度が低いアングロサクソン系らしい発想だ。


さて、札幌サテライトオフィスで働いていると、今年の夏は、とんでもない数の外国人観光客と日本人観光客が来ていることを実感する。
JRに乗っていても、超大型スーツケース、キャリーケースの山で、車内で身動きも取れないような状況さえ見られる。
これから子供たちの夏休みに入り家族連れも増えると、いったい、どういうことになるのか。
既に、札幌市長がコロナ感染した。
とはいえ、やっぱり、夏の北海道は東京に比べると、気候が快適で、仕事もはかどるね~~。
今日の写真は、札幌のレモンパイ。

 

札幌のレモンパイ

これが、フワフワで食感が絶妙。
すでにホールを3個たいらげた。
1個1300円(笑)