日銀政策修正の噂で円が買い戻され、145円から139円に。
円建て金価格を支えてきた円安は終わったのか。
日米金利差による円安傾向は変わらない。
今回の円高は、植田日銀総裁が「政策修正」するとの観測。
といっても、イールド・カーブ・コントロールを多少いじる程度の話。
いわゆる利上げなど出来る状況ではない。
気張って0.1%程度の利上げか。
0.25%も利上げしたら日経平均は暴落する。
かたや、FRBは、0.75%刻みを連発して、一年超で5%もの利上げを実行した。
更に、今後、追加利上げ2回も辞さずの姿勢。


結局、日米金利差は縮小しない。
逆に拡大する可能性のほうが大きい。
ゆえに、円安トレンドは変わらず。
円高といっても、投機筋の円売りポジションの買い戻しが主体だ。
先週の段階で、米国市場の投機的円売りポジションは過去最大規模に膨らんでいた矢先のことだ。
なお、円高で日経平均も下落。
しかし、外国人の日本株買いは変わらない。
特に、これまで中国株を持っていた外国人投資家が、中国経済後退現象が顕著なので、日本株に乗り換えている。
基本的に、これまで見向きもされなかった日本株が外国人投資家の「定番メニュー」「シェフのお薦めメニュー」になった。


さて、本日は米CPI発表。
来週は7月FOMCと真に重要イベントが続く。
日本の株・外為市場は、外国人プレーヤー主導の動きなのに、ホスト役の日本人には、こういうグローバルな視点が欠けていることも心配。
植田総裁発言など、日本人としては残念なことだが、欧米市場では殆どスルーされている。
でもメディアの「日銀クラブ」はいわゆる社内のエリート集団なので、偉そうな顔して、植田総裁との「禅問答」にふけっている。
かたや、FRBパウエル議長の記者会見は、若手の女性記者たちが、「ハイ!ジェイ(パウエル氏のファーストネーム)」と気楽に挨拶してパウエル氏が避けたい質問を次々と突きつける。
遠慮がないから、見ているほうも禅問答ではなく分かりやすい。
この記者会見の席に偉そうなことを書いている日本人記者も同席しているのに、しきりにカメラで写真とり、メモとるのに必死で、みずから挙手して質問することなど出来ない。
一度だけ、「勇敢な」日本人記者が質問していたが、英語が分かりにくく、パウエル議長も困惑していた。
まぁ、NY駐在といっても2~3年だからね。国際派は社内で主流ではないし。


さて、今日の写真は、赤坂溜池にあるツッカベッカライ カヤヌマのザッハトルテ。

 

ツッカベッカライ カヤヌマのザッハトルテ
ツッカベッカライ カヤヌマのザッハトルテ2

ご主人は、オーストリアのお菓子マイスターの国家資格(一発合格者のみで再度挑戦はできない難関)を持つ唯一の日本人。
ホンモノのザッハトルテは、ここだけ。
ということで、今や、超人気商品で、常に売り切れ状態。
しかもホールとは、貴重品だ。有難くいただいた。