ポルトガルのシントラといえば、筆者も訪れたことがある(筆者撮影写真添付)美しい歴史的観光の街だ。
28日、そこで、ECB主催の主要中央銀行総裁フォーラムが開催された。
FRB、ECB、BOE(英国)そして日銀植田総裁も初の国際舞台デビュー。
壇上に4人が並ぶと、それだけで、利上げ続行中の欧米中央銀行と、我が道を行き大規模緩和継続中の日銀の違いが鮮明だ。
円が売られるのも当たり前と思える。
いっぽう金には逆風の発言が欧米組からは相次いだ。
インフレは想定を超えて、しぶとく粘着質なので、利上げを継続せねばならない。
パウエルFRB議長は、まだ3回は追加利上げするかもしれず、さらに、6%に近い政策金利を2024年から場合によっては2025年までホールド(維持)すると発言。
まだサービス業の賃金が下がりにくく、ネックになっているので、この岩盤を突破せねば、目標のインフレ率2%まで下げることは難しいとの見解だ。
サービス業は、ホテル・レストラン・医療・交通運輸・レジャーなど多岐に亘る労働集約的なセクターだ。
ここまでタカ派(利上げ積極派)的発言が続くと、中期的にインフレヘッジとして金が買われるにせよ、短期的には金利を生まない金は投機的に売られやすい。
1,900ドルの大台も迫ってきた。
チャートの形も短期では悪い。
14日移動平均線を下放れた。
NY商品先物市場には投機的売り圧力がかかりやすい。
しかし、ドル金利が6%近くになれば、利上げ過多で不況になり、更に、企業倒産で銀行は不良債権が増え経営不安に陥るところも出てくる。
特に商業用不動産即ち大型オフィスビル破綻のリスクが懸念される。
そうなると安全資産としての金の出番だ。
したがって、1,900ドルを割れても、底は浅い。
200日移動平均線は1,850ドル程度にあるので、まだ、中期上昇トレンドが崩れるような状況ではない。
下記のKITCOチャートで青線が14日移動平均線、緑線が200日移動平均線。
さてさて、強烈に蒸し暑く不快になってきた。札幌サテライトオフィスに移動だ。
オーストラリアのパースに行ってゴルフするのもいいかなと思っている。
南アがまだ金生産大国だった頃は、ヨハネスブルグ出張があり、帰り道は、パース経由で帰国したものだ。
パースに数日滞在して骨休みした。
それゆえ土地勘はある。
近くのフリーマントルという港湾の町は日本の遠洋漁業の前線基地でもあり、気仙沼とか日本の漁師さんたちも見かける。
そこに寿司屋があって旨かったけど、コロナでどうなったことやら。
それからシントラの思い出としては、宿泊したホテルの部屋に、天正遣欧少年使節団(4人の少年が1582年にキリシタン大名大友氏らの名代としてローマに派遣された)の絵が飾られていたこと。
あの時代に、どうやってローマまでたどり着き、帰国したのか。
彼らが持ち帰ったグーテンベルグ印刷機によって日本の活版印刷が始まった。
なんか、お宝鑑定団みたいなノリになってきたな(笑)
なお、大谷クンは今日も3安打で打率を3割台で上げ、ヒョッとして、三冠王も視野?みたいな夢を見させてくれる。(本塁打と打点は一位だからね~)