米債務上限問題は、財政不安ゆえ、金には上げ材料。
ゆえに解決に向かえば金は下がるかと思えば、昨晩は、NY金が1,930ドル台から1,960ドル台まで急騰した。
(KITCOグラフ赤線)。
なぜか。
米国債債務不履行リスクで米国債は売られ、その結果、利回り(ドル金利)は上昇していた。
それが、債務上限交渉妥結の見込みとなると、米国債は買い戻され、結果的に、ドル金利は下落。
金利を生まない金には上げ材料となった次第。
更に、1,930ドルまで下がると、現物買いも世界的に活性化して、下支え要因となった。
やはり、下がっても、底は浅い。
今後は、米利上げ(金融政策)と、米地銀危機の副作用としての信用収縮、商業用不動産破綻リスク、不況リスクが主要テーマとして絞り込まれる。