現在の2,000ドルを超える国際金価格の歴史的高値圏を支える要因の1つが米国財政不安にあることは間違いない。
とはいえ、早晩、政治的妥協で決着することも間違いない。
本当に債務不履行になれば、世界経済がパニックになるから、その寸前までいって、辛くも最悪の事態は回避されよう。
公務員給与が遅配になり、廃棄物処理が滞り、街中がゴミだらけになり、世論が怒りの声を強めるところで、政治家が動く。
その数日間は、マーケットも大荒れとなろうが、売買高は少ないだろう。
国際金価格も急騰後急落。
市場の関心は米国金融政策のインフレ抑制策と銀行危機が誘発する不況の程度に移ることになろう。
従って財政不安後退で投機筋が金売りに廻っても、底は浅い。
歴史的高値圏に留まる。


金を既に資産運用で購入した人のなかには、金高騰で、ポートフォリオの金の割合が半分近くまで膨れた、という事例も珍しくない。
その場合は、ポートフォリオのリバランスが必要になる。
贅沢な悩みだが、投資の基本は、リスクとリターンのバランスを考えること。
金は他の資産との相関が独立しているので、リスク分散効果が見込める、という発想が大事。リスク回避ではなく、リスク分散だよ。
その意味で、金の割合が、極端に大きくなることは、リスク分散効果を薄めるので、望ましいとは言えない。
とはいえ、今どき、金を売って、何を買えばいいの?と聞かれると、筆者も正直、答えに窮する。
バフェットさんは、短期米国債を満期まで持ち続けて、3ヶ月ごとに、ポートフォリオを見直している。
それで年率5%も貰えるなら、悪くない。
日本人は為替リスクがあるが円高リスクも、今や、大したことにはならない。
日本株は日経平均が3万円に接近している。
米国投機筋が、債務不履行に揺れる米国よりマシとの判断で、日本株先物に買いを入れている。
バフェット日本商社株買いに刺激された面もある。とはいえ投機筋の買いなので、早晩売りに廻ることになろう。
これこそ、まさに、日本株に雨宿り(回避)で、マネーの引っ越しではない。ご用心。
日本の商社もバフェットさんのおメガネに叶って誇らしいが、資源高と円安に助けられているので、少々照れるところもあるかな(笑)


さて、筆者は、パソコン壊れてメールが見れず送れず、いやはや、まいった。
メール送信した人は、無視されたと思うだろうし、困った。
とにかく、新機材に買い替えるが、メールアドレスは変えざるを得ない状況。
とりあえずタブレットと携帯でやり繰りしている。