連日、円建て現物金価格は新高値更新が続いているが、いつまでも、上げが続くはずもない。
上げが続けば、単なるバブルになってしまう。
そこで、冷静に金市場内の潜在的売り圧力について考えてみよう。
まず、利益確定売り。これは理屈ではない。
人間の儲けを確定したい、絵に描いた餅だけでは不安だ、という心理的要因で顕在化する。


まず、現物をグラム3,000円とか5,000円とかで買った人は山と居る。
人間の心理は欲張りだから、今のように連日高値更新となると、もっと高く売れるから、しばらく様子を見よう、ということになる。
しかし、上げが一服してくると、心がモジモジ揺れ始める。
更に、なんらかの理由である日に大きく下げたりすると、もっと売られる前に売っておこうと、焦り始めるのだ。
こうなると群衆心理が働き、どっと店頭に売りの顧客が殺到する。
劇場のシンドロームといわれる現象だが、満席の劇場で、誰かが火事だ!と叫ぶと、皆が狭い非常用出口に殺到する現象に似ているからだ。
結局、頭打ち傾向のなかで、下げ始めるときに、顧客の売りが集中するのだ。


更に、同じ時期に、先物市場では、短期売買で一儲けを狙っていた投機家たちが、我先に大量の売り注文を出す。
結果的に、ここが、相場の頭になるわけだ。
筆者は、2,100ドル程度で、劇場のシンドローム現象が起きると予想している。
とはいえ、それで、今回の上昇相場が終了というわけではない。
こんなに上げ続けるほうが異常で、いずれ訂正されると言っているのだ。
下げても歴史的高値圏に変わりはない。
調整局面を経て上げの第二部に入るほうが、上昇トレンド形成には、健全だと論じているのだ。
今日も最高値更新ということは、今、日本人で金を保有している人たちは、ざっくりだが、皆儲かっているという状況に近い。
だからこそ、梯子を外されるリスクを意識して、心の準備はしておくことが重要だ。
当面、住宅ローンとか、介護費用とか、おカネが必要なら、金を売って、おカネとして使えばよい。
おカネに余裕がある人は、人生を楽しみつつ、金は売らずに見守れば良い。


さて、今日の写真は、六本木の香妃園(こうひいえん)。
名物のふかひれ土鍋。

 

六本木の香妃園のふかひれ土鍋

筆者は、姿煮より、土鍋のほうが、旨いと思うね。
特に、ここの土鍋は、中国から弟子たちが見習いに来るほどのレベルだ。
前菜も良い。

 

六本木の香妃園の前菜

特に、砂肝は、砂肝の概念が変わるよ。
締めは、ここの看板商品である、鶏煮込みうどん(そば)。

 

鶏煮込みうどん(そば)

銀座のクラブを引けたお姐さんたちが深夜に寄る定番の店。
だから、朝4時まで営業している。


それから、六本木を歩いていたら、「バーキンより豊胸」という宣伝看板が目につき、「バーキンでなんだ?」と聞いたら、「知らないの?」とビックリされたよ。
高級ハンドバッグなんだね。

 

バーキン

看板は、それより、豊胸におカネを使いましょうというPRだった(笑)
最近は、プラチナのネックレスを買うより、エステで鎖骨を磨きましょうという時代だ。
今の若い女性の多くは、宝飾品で金とかプラチナとか素材にこだわらない傾向。
それより、デザイン、ブランド、コーデ、という感じだ。
宝飾業界最大のライバルは同業他社ではなく、エステ。
敵は本能寺ならぬエステにあり!(笑)