昨日の国際金価格はKITCOグラフ緑色線が示すとおり、2,020ドルを挟み歴史的高値圏を維持。

 

kitco

NY市場では、2,000ドル超えで、強力な売り攻勢も昨日は見られた。
しかし、買いも根強く、ほぼ拮抗している。
金曜の雇用統計、そして、来週の米消費者物価指数と重要な経済指標発表前を控え、まさに、正念場を迎える。
2,000ドルから反落か、続騰か。
筆者の2023年予測は添付写真の如く変わらず。

 

豊島氏の予想

このまま、スイスイ史上最高値を更新してしまうと、パラボリックな展開となり、後に待ち構える暴落リスクが嫌でも目に付く。
かりに、市場が予測するように、年後半には「利下げ」が3~4回ある、とのシナリオが現実味を帯びれば、2,000ドル超えが定着するであろう。
もう、2,000ドル超えで、利下げ2回くらいは織り込んだ感じはある。
しかし、民間の利下げ予測に対して、昨日は、FRB高官であるメスター・クリーブランド連銀総裁が、きっぱり反論した。
利下げなど論外で、我々は、政策金利が5%台半ばに達するまで利上げを続け、更に、その後も、高金利水準を維持するという。
要は、インフレを根絶やしにするまで、政策金利を下げるつもりはないようだ。
銀行危機でも、利上げ路線は変えていない。それを見て、市場は、引き締め過ぎによる不況の可能性が高まったと判断する。
これはこれで、安全資産としての金には追い風となる。
それから、台湾トップの米国訪問で台湾有事が危惧される緊迫感と、トランプ大統領起訴の問題が、中期的には、市場波乱要因として顕在化している。
有事の金買いは一過性だが、それでも、今の史上最高値圏では、瞬間的に大きく価格が上に跳ねるシナリオも絵空事とは言い切れない。
その後は、お決まりの暴落となろう。


さて、今年のメジャーリーグは、大谷クン以外の日本人選手も活躍が期待できそうで、楽しみ。
筆者のコラムが、大リーグ速報と並ぶ光景も、頻繁に起きそうな予感。

 

豊島氏日経記事

そして、今日から、ゴルフはマスターズ。
松山クン、全身創痍のようだが、小技で何とか凌げるか。
ハッキリ言って、米女子プロツアーで、若手日本人プレーヤーが活躍しているのに対して、日本人男子は松山に続く人材が見えない。
若手女子では、小柄な西村優菜選手が苦戦しながら耐えているので、判官びいきに。
予選を通って、ホッとしている自分が悔しい、と言う言葉が気にいった。
それぐらいの悔しさが必要だ!
思わず、彼女のインスタグラムのストーリーに激励の書き込みしてしまったよ(笑)
それに比し、男子のほうは、初手から、米国ツアー予選通過を目指すと公言して、あえなく落選続きばかり。情けない!
今年から米国女子ツアー参加の勝みなみ選手は、決勝戦最終日に、18ホール8アンダー、ボギーなしの「63」というスコアで会心のプレーを見せてくれた。
優勝スコアが4日間で15アンダーだからね。ハンパない出来。
なんか、スポーツの話になると止まらず、筆者がWGCに在籍した頃は、ワールド・「ゴルフ」・カウンシルと業界で言われたことを思い出す(笑)