S&P、日本国債格付けに言及


日本国内では日銀次期総裁人事を巡り議論が沸騰しているが、海外市場の反応は冷ややかだ。
筆者は、ことあるごとに、ウォール街の人たちに、この話題をぶつけているのだが、そもそも興味がないので、答えようもない、という事例が多い。
YYC撤廃などで、1%でも金利を引き上げれば、「異次元超緩和」に慣れ切った日本企業は激しく動揺するであろう。
ましてや、FRBの如く0.5%や0.75%刻みの利上げなど、出来るはずもない。
外為市場で注目される日米金利差も、日銀利上げによる円高効果は限定的との読みが目立つ。
FRBは、政策金利を5%台で更に0.25%から0.5%引き上げ、その高金利水準を、データ次第で、2024年まで維持する姿勢だ。
かたや、日銀は、そもそも黒田総裁が、日本の場合は輸入インフレゆえ、一過性と断じている。
今後の長期金利上昇幅も、せいぜい0.5%程度ではないか。
そのような議論が大勢である。
短期金利に至っては、マイナス金利をどうするか、という欧米感覚では「一昔前」の議論が日銀では「現存」している。
結局、ヘッジファンドなど通貨投機筋にしても、ドル売り円買いの動きは限定的だ。
その中で、日本国債への視線は熱い。
S&Pは、日銀利上げが日本国債格付けに影響を及ぼす可能性を論じている。
日本の公的債務が悪化する可能性に関しては、既に現在の格付けに織り込まれているが、日本企業が利上げを吸収できるか、という点に注目しているという。
今後、他の格付け機関による、日本国債の評価も、日本国債売りの材料として使われる可能性もありそうだ。


さて、今日の写真は、とらや東京ミッドタウン店の、鶯餅と、珍しい白汁粉(ぜんざい)。
ふと店内をみれば、上品な「おばさま軍団」に囲まれ、スーツ・ネクタイの男二人が、完璧に浮いていた(笑)

 

お菓子1
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