昨晩、NY市場参加者たちとのZOOM会議があったのだが、日銀総裁人事に関する話題は全く出なかった。
四月に日銀総裁が変わると筆者が話題を向けても、そもそも考えたこともないので、答えようがない。
しかし、雇用統計サプライズに端を発するドル高・円安進行については興味が示され、議論も弾んだ。
そもそも雇用統計発表直前は、128円台で地合いは円高気味であった。
それが、発表後は一気に131円台半ばまで円安に振れた。
更に、6日の東京市場は、日銀総裁人事の報道で、円安が132円台まで進行。
その後、6日のNY市場では、雇用統計の精査・消化が進み、133円に接近する局面も見られた。
それが、日本の一般メディアでは、128円から133円近くまでの円安進行が、「日銀総裁人事にからむ思惑」と報道される事例が目立った。
対して、NY市場では、「雇用統計サプライズによるドル高・円安で128円から133円近くまで為替が動いた」と報道されている。
そこに日銀総裁人事に関する言及は見られない。
結果的に、日本では、日銀総裁人事に関する報道が流れるだけで、円相場が4円近く動くほど、日銀の存在感は凄いと投資家は感じるが、それは過剰評価だ。
今回の円安への振れが、今後どうなるかは、今晩のパウエル議長講演の発言内容にかかっている。
仮に、新たな日銀人事に関する報道が出ても、軽くスルーされよう。
ドル円相場といえば、日本国民の台所を直撃する要因だが、その帰趨は米国の金融政策次第といっても過言ではない。


さて、散歩していたら、もう梅の花が咲き始めていた。
花といえば、日本に出回るオランダのバラの花の値が上がっているとのこと。
ウクライナ戦争の影響で、オランダでのバラ栽培に欠かせないエネルギー価格が高騰したから。
運送費も上昇。おまけに円安。
たしかにアムステルダムの花卉は図抜けて世界流通量が多いからね。
アフリカ産が相対的に安いらしい。