春節で21億人の中国人が移動するという。
世界の市場は、その影響を注目している。
まず、春節がスーパースプレッダー(ウイルス感染のウルトラキャリア)にならないか。
中国全土に再びコロナがばら撒かれれば、経済活動が阻害されるは必定。
中国の金需要に冷や水を浴びせるだろう。


とはいえ、ロックダウンはなくなったので、経済活動が、正常化に向かう可能性もある。
特に、中国人の消費が、春節を機に活性化するシナリオも考えられる。
中国人もロックダウンのなかで、膨大なマネーを貯えた。
いわゆるリベンジ消費爆発は考えられるところだ。


NY株式市場では、中国経済再開を織り込み、中国株が人気だ。
更に、中国経済が正常化の道を辿れば、サプライチェーンの目詰まりでコストが上がるコロナインフレは鎮静化の方向に動くであろう。
インフレ退治に悩む主要国の中央銀行にとっては、朗報となる。
重要な米国FRBの利上げも、そろそろ打ち止めに向かうかもしれない。
そのキッカケにはなりうる。
そのように考えれば、中国経済再開がNY金の買い要因と考えられる。
まずは、春節で中国のコロナ感染が爆発的に増え、医療が崩壊することは回避できるのか。
ここを見極めたうえで、金市場も反応することになろう。


写真は春節需要で賑わう中国最大のゴールドショップ@北京。

 

中国最大のゴールドショップ@北京1
中国最大のゴールドショップ@北京2