金を買った人たちにリサーチをかけて、なんで金を買ったのか問うと、「兄が、妹が、友人が、同僚が、お隣さんが、買ったから」という答えが目立つ。
それまで金に全く興味が無かった人でも、周りの人が買うと、自分は出遅れているのではないか、と焦るようだ。
これは、日本人に特有な現象。
「金なんて、私の世界のことではない」と思い込んでいた人が、親しい人が「買ったよ」と言うと、「えっ!!」「やばい」と思うらしい。
金なんて怪しいと決めつけていたのに、自分が信頼している人物の行動で、瞬時に反応が変わる。
世代によっても、金購買行動は異なる。
バブル世代は「夢をもう一度」の気持ちが強く、金価格は、どこまで上がるの?と目をランランとさせて聞いてくる。
「儲けるぞ!」というフェロモン全開だ。
対して、氷河期世代は、「自分が生まれてから、なにもいいことなかったし、これから、もっと悪くなる」と覚悟している。
だから、金に関しても「下がるとすれば、どこまで?」と問うてくる。
業者が広告で「金の輝き、魅力」などと持ち上げると、「そんな広告に私は騙されない」とそっぽを向ける。
対して、「金のメリットもデメリットも教えます」とアプローチすると、それなら聞いてみよう、と動く。
興味はあるのだ。
筆者の体験では、バブルおじさんたちが集まるセミナーに出向くと、館内は、おやじ衆の「儲けたるで!!」とのフェロモンが加齢臭となり、会場内にムンムン。
対して、氷河期世代向けセミナーだと、儲けたるで!というフェロモンは皆無。
「金って、怪しいけど、いずれ役に立つかも。買う買わないは別として、とりあえず、勉強しに来た」
それゆえ、真面目に講師の話を聞いて、まともに質問してくれるので、こちらも喋り甲斐があるというもの。
その会場の様子を見物に来た友人が「おまえのセミナーは予備校の授業みたい。会場にサラサラとメモする音だけが聞こえる」
さて、今日の写真は、猫も、ソーシャルディスタンス(笑)