御用繁多で年末年始ブログ更新間隔が開いた。
NY金は新年早々1,900ドル視野の水準まで上昇中。
上がったり下がったりを繰り返しつつ、底値が徐々に切り上がっている。

 

kitco

但し、ドル安円高により円建て金価格は相殺される局面も多い。
2022年の金市場テーマはインフレであったが、2023年は、利上げ不況=リセッションに移りつつある。
利上げによる景気後退を織り込み、ドル金利には下落圧力。
金利を生まない金には追い風。
年後半は、不況対策として、利上げから利下げに切り替わる可能性を市場は重視している。
但し、FRBは、インフレ根絶やしのため徹底的に経済を引き締める作戦で、その副作用としてのリセッションも辞さずの構えだ。
マネーは株から債券・金に流れやすい市場環境といえる。
NY金が下がるシナリオとしては、米国経済が熱過ぎてインフレにならず、冷えすぎてデフレにもならない、所謂、軟着陸成功のケースだ。
まぁ、金をヘッジとして持ちつつ、それが役立たないのが一番良い。
残念ながら、役立ってしまう市場環境なのだが。
外為市場では、年後半のFRB利下げを見込み、ドル安傾向。
ドルの代替通貨としての金、更には、QTの影響を受けたクレジット・リスクを考慮すると、誰の債務でもない金にスポットライトが当たりやすい年でもある。
ドル円については、日銀総裁に誰がなっても円金利上昇余地は乏しく、ドル円金利差は引き続き、大きく乖離しているので、円安圧力も依然強い年だ。


それから、中国のゼロコロナ撤廃で、人流が増えると、中国国内の金買いは増える。
特に春節には。